攻撃手がかり説とは?武器があると攻撃したくなる心理

攻撃手がかり説とは

攻撃手がかり説とは、レオナルド・バーコウィッツが提唱した理論で、怒りは攻撃への動機を作るだけで、攻撃手掛かりがあることで人は攻撃行動に動くというもの。

ここでいう攻撃手掛かりとは、例えば銃や刀などの凶器のことです。

「怒りが頂点に達していたときにたまたま武器を持っていたから攻撃した」という状況は理解できると思います。

すなわり武器を持っていると攻撃を誘発しやすいんですね。

日本では見られない光景ですが、海外ではたびたび怒りに任せて銃を撃つ事件が発生しています。

銃を撃った人は、銃を持っていたから発砲することができたのであって、もし銃を持っていなかったらどうしていたか。

怒りに任せて相手を殴っていたか?

そういう場合もあるかもしれませんが、何もしなかった可能性が高いことは想像できるでしょう。

攻撃手がかり説を検証するための実験

レオナルド・バーコウィッツは、攻撃手がかり説が正しいことを証明するためにある実験をしました。

実験内容は次のような手順で進められました。

まず、サクラによって被験者たちを意図的に怒らせます。

次に被験者たちがサクラに報復する機会が与えられます。

被験者たちはサクラに電気ショックを与えることができるのですが、その際に3つのグループに分けます。

Aグループ

  • 電気ショックのボタンのそばに銃がある。
  • その銃はサクラとは無関係であると説明された。


Bグループ

  • 電気ショックのボタンのそばに銃がある。
  • その銃はサクラが以前使用したものであると説明された。

Cグループ

  • 電気ショックのボタンのそばに銃がない。

この3つのグループがサクラに何回電気ショックを与えるか調べました。

結果は、Aグループがもっとも電気ショックを与える回数が多く、Cグループがもっとも少なくなりました。

つまり、銃が近くにあると攻撃的になり、またその銃にどういう意味付けがなされているかも攻撃行動に影響を与えることが明らかになりました。

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This article was updated on August 20, 2022