sinrigaku (12)

社会的比較理論とは?人が他人と比較をする心理

社会的比較理論とは 社会的比較理論とは、アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーが提唱した説で、周りの人と自分を比較することで、自己評価をすることを言います。 人は他人と比較しながら生きています。 自分は優れているか劣っているか、幸せか不幸か、自分の考えは正しいか間違っているかはすべて他人と比較することで評価しています。 年収や学齢、容姿なども他人と比較をすることで優れているか劣っているかを判断します。 社会生活を送るためには、自分の置かれた状況や環境をよく知ることが必要だからです。 比較をする際は、自分とよく似た人が比較対象になります。 例えば、自分の身長が高いか低いかは、自分と同世代でかつ同性と比較することで判断します。 言い換えると、小学生の男児が自分の身長が高いか低いか判断するために大人や女児と比較とするのは適切ではないことは分かるでしょう。 自分よりも劣っている人と比較する傾向が高いことを下方比較、自分よりも優れている人と比較する傾向が高いことを上方比較と言います。 人は自信がないときや追い詰められているときに、下方比較をします。 「この人よりはまだ自分のほうがマシだ」と安心感を得ることができるからです。 ただ、常に下方比較してばかりいると、気持ちはネガティブになり、低いレベルにとどまることになりがちです。 人は自信があるときや向上心があるときに、上方比較をします。 「あの人のようになりたい」と思うことでやる気を高め、成長を促すことができます。 しかし、比較対象の人があまりにも優れている場合は、自信喪失につながる場合があります。 社会的比較理論には、多数の他者が自分と同じ意見であることが分かると、自分の意見に自信を持ち、その考えが一層強化されるという考えがあります。 ネット炎上が起きやすい理由も、社会的比較理論で説明することができます。 ※ネット炎上とは、企業が不祥事を起こしたり、有名人が不適切な発言をしたりスキャンダルを起こすと、当人のSNSやブログのコメント欄に多数の批判が書き込まれることです。 ネットの世界では、自分と同じ意見の人を見つけやすいという性質があります。 ネットで自分と同じ考えの人を見つけることで、自分の考えに自信を持つことができます。 ネットの世界では、自分の考えに自信を持ちやすい環境にあるからネット炎上が起きるわけです。 加えて、ネットの世界では誰が書き込んだのか分からないという匿名性が批判に拍車をかけます。 ネットの世界では批判が過激化しやすいんですね。 1 社会的比較理論とは?人が他人と比較をする心理 2 心理学とは何か? 3 援助行動モデルとは?人が緊急事態から援助行動を取るまでの過程 4 傍観者効果とは?困っている人がいても見て見ぬふりをする心理 5 自己責任とは?自業自得だと助けようとは思わない心理 6 アッシュの同調実験とは?人が多数派に流される心理 7 集団凝集性とは?集団を維持、発展させるためには欠かせない要因 8 ミルグラム実験とは?残酷なことでも権威に従う心理 9 スタンフォード監獄実験とは?人が役割に染まる心理 10 ボボ人形実験とは?人は観察学習(モデリング)をすることを明らかにした実験 11…

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敵意帰属バイアスとは?相手の言動に敵意があると解釈する心理

敵意帰属バイアスとは 敵意帰属バイアスとは、相手の言動に敵意があると解釈する心理傾向のことです。 例えば、チラっと見ただけなのに「何見てんだ!コラァ!」と怒り出すヤンキーは、敵意帰属バイアスが強く現れている例になります。 敵意帰属バイアスの弱い人は「人が多いから仕方がない」と考えますが、敵意帰属バイアスが強い人は「わざとぶつかってきた」と考えます。 敵意帰属バイアスの弱い人は「自分のために叱ってくれた」と考えますが、敵意帰属バイアスが強い人は「人前で恥をかかされた」と考えます。 敵意帰属バイアスの弱い人は何とも思わなくても、敵意帰属バイアスが強い人は「自分の悪口を言われている」と考えます。 アメリカの心理学者ドッジは、敵意帰属バイアスが強い人ほど攻撃性が強いという研究報告をしました。 というのは、ドッジは殺人、暴行、強盗などの犯罪で逮捕された青年を調べたところ、一般的に見ると悪意のない行動でも敵意を感じやすいことが分かりました。 つまり、犯罪で逮捕された青年は敵意帰属バイアスが強い。 すなわち、敵意帰属バイアスが強い人ほど、ささいなことがきっかけで攻撃行動を起こしやすいことが明らかになりました。 1 敵意帰属バイアスとは?相手の言動に敵意があると解釈する心理 2 社会的比較理論とは?人が他人と比較をする心理 3 心理学とは何か? 4 援助行動モデルとは?人が緊急事態から援助行動を取るまでの過程 5 傍観者効果とは?困っている人がいても見て見ぬふりをする心理 6 自己責任とは?自業自得だと助けようとは思わない心理 7 アッシュの同調実験とは?人が多数派に流される心理 8 集団凝集性とは?集団を維持、発展させるためには欠かせない要因 9 ミルグラム実験とは?残酷なことでも権威に従う心理 10 スタンフォード監獄実験とは?人が役割に染まる心理 11 ボボ人形実験とは?人は観察学習(モデリング)をすることを明らかにした実験 12 攻撃手がかり説とは?武器があると攻撃したくなる心理

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攻撃手がかり説とは?武器があると攻撃したくなる心理

攻撃手がかり説とは 攻撃手がかり説とは、レオナルド・バーコウィッツが提唱した理論で、怒りは攻撃への動機を作るだけで、攻撃手掛かりがあることで人は攻撃行動に動くというもの。 ここでいう攻撃手掛かりとは、例えば銃や刀などの凶器のことです。 「怒りが頂点に達していたときにたまたま武器を持っていたから攻撃した」という状況は理解できると思います。 すなわり武器を持っていると攻撃を誘発しやすいんですね。 日本では見られない光景ですが、海外ではたびたび怒りに任せて銃を撃つ事件が発生しています。 銃を撃った人は、銃を持っていたから発砲することができたのであって、もし銃を持っていなかったらどうしていたか。 怒りに任せて相手を殴っていたか? そういう場合もあるかもしれませんが、何もしなかった可能性が高いことは想像できるでしょう。 レオナルド・バーコウィッツは、攻撃手がかり説が正しいことを証明するためにある実験をしました。 実験内容は次のような手順で進められました。 まず、サクラによって被験者たちを意図的に怒らせます。 次に被験者たちがサクラに報復する機会が与えられます。 被験者たちはサクラに電気ショックを与えることができるのですが、その際に3つのグループに分けます。 Aグループ Bグループ Cグループ この3つのグループがサクラに何回電気ショックを与えるか調べました。 結果は、Aグループがもっとも電気ショックを与える回数が多く、Cグループがもっとも少なくなりました。 つまり、銃が近くにあると攻撃的になり、またその銃にどういう意味付けがなされているかも攻撃行動に影響を与えることが明らかになりました。 1 攻撃手がかり説とは?武器があると攻撃したくなる心理 2 敵意帰属バイアスとは?相手の言動に敵意があると解釈する心理 3 社会的比較理論とは?人が他人と比較をする心理 4 心理学とは何か? 5 援助行動モデルとは?人が緊急事態から援助行動を取るまでの過程 6 傍観者効果とは?困っている人がいても見て見ぬふりをする心理 7 自己責任とは?自業自得だと助けようとは思わない心理 8 アッシュの同調実験とは?人が多数派に流される心理 9 集団凝集性とは?集団を維持、発展させるためには欠かせない要因 10 ミルグラム実験とは?残酷なことでも権威に従う心理 11 スタンフォード監獄実験とは?人が役割に染まる心理 12 ボボ人形実験とは?人は観察学習(モデリング)をすることを明らかにした実験

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ボボ人形実験とは?人は観察学習(モデリング)をすることを明らかにした実験

ボボ人形実験とは ボボ人形実験とは、アメリカのスタンフォード大学の心理学者アルバート・バンデューラが行った実験で、大人が人形に乱暴している様子を子供に見せると、子供がマネをして攻撃的な行動を取ることが確認された実験です。 これまでの心理学では、人は自ら体験することによって学習すると考えられていましたが、アルバート・バンデューラが行ったボボ人形実験によって、他の人の行動を見て学習する「観察学習(モデリング)」が可能であることが証明されました。 子供たちを2つのグループに分けます。 グループAの子供たちには大人が風船のように膨らませた「ボボ人形」を叩く、蹴る、罵声を浴びせる様子を見せます。 グループBの子供たちには何も見せません。 そのあと、子供たちをボボ人形が置いてあるおもちゃの部屋で遊ばせます。 すると、グループAの子供たちはボボ人形に対して攻撃行動を取ることが多かったのです。 ボボ人形実験によって、子供はモデルを見て観察学習(モデリング)することが証明されました。 なお、 この実験では女児よりも男児のほうが攻撃行動を取りやすいことが判明しています。 バンデューラが提唱した観察学習(モデリング)には4つの過程があります。 モデルを観察している過程です。 観察したモデルを覚えている過程です。 モデルのマネする過程です。 モデルのマネを続けるかどうか動機付けを行う過程です 犯罪を行った少年によくありがちなこととして「その少年は普段から残酷なゲームや漫画を楽しんでいた。その影響受けたのではないか?」なんて報道されることがあります。 ボボ人形実験によってその考えは間違いではないことが分かりました。 子どもは親の背中を見て育ちます。 羽目を外すような親でも、子供の前では良識ある行動を見せたいものですね。 1 ボボ人形実験とは?人は観察学習(モデリング)をすることを明らかにした実験 2 攻撃手がかり説とは?武器があると攻撃したくなる心理 3 敵意帰属バイアスとは?相手の言動に敵意があると解釈する心理 4 社会的比較理論とは?人が他人と比較をする心理 5 心理学とは何か? 6 援助行動モデルとは?人が緊急事態から援助行動を取るまでの過程 7 傍観者効果とは?困っている人がいても見て見ぬふりをする心理 8 自己責任とは?自業自得だと助けようとは思わない心理 9 アッシュの同調実験とは?人が多数派に流される心理 10 集団凝集性とは?集団を維持、発展させるためには欠かせない要因 11 ミルグラム実験とは?残酷なことでも権威に従う心理 12 スタンフォード監獄実験とは?人が役割に染まる心理

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スタンフォード監獄実験とは?人が役割に染まる心理

スタンフォード監獄実験とは? スタンフォード監獄実験とは、1971年、アメリカ・スタンフォード大学で心理学者フィリップ・ジンバルドーが行なった実験です。 当時の心理学は「人間の行動はその人の気質や性格で決まる」と考えられてましたが、 ジンバルドーは「置かれた状況によって決まる」と考えていました。 役割を与えられた人はどのように行動するのかに興味を持ったジンバルドーは、スタンフォード大学の地下に刑務所のような施設を作って、看守役と囚人役がどのように行動するのかという検証を行いました。 これがスタンフォード監獄実験になります。 初めに被験者は新聞広告などを利用して募集しました。 集められた被験者のうち、11人に看守役、10人に受刑者の役割を与えて、それぞれの役を演じてもらいます。 リアリティを出すために次のような演出がなされました。 囚人役は本物のパトカーと警官により逮捕されます。 そして、目隠しをされてスタンフォード大学の地下の模擬刑務所へ連行。 囚人役は指紋を採取され、看守役たちの前で服を脱がされ全裸されたあと、シラミ駆除剤を散布されました。 そのあと着用する衣服は、胸と背中に番号が記された薄い布で作られたワンピース型の囚人服で下着の着用も禁止。 頭には女性用のナイロンストッキングから作った帽子を被せられ、足には鉄製の鎖を付けられ、監獄に収容されました。 これらはすべて囚人役に屈辱感や無力感を与えるための演出です。 ・サングラスと制服を着用し、警笛と警棒を常備。 支配者であることを感じさせるような格好をします。 スタンフォード監獄実験の結果 時間の経過とともに看守役は支配的に、囚人役は従属的に振る舞うようになりました。 実験は2週間で終わる予定でしたが、禁止されていた暴力行為が行われたことから、6日で打ち切りになりました。 人は役割を与えられると、その役割を積極的に果たすようになることが明らかになりました。 1 スタンフォード監獄実験とは?人が役割に染まる心理 2 ボボ人形実験とは?人は観察学習(モデリング)をすることを明らかにした実験 3 攻撃手がかり説とは?武器があると攻撃したくなる心理 4 敵意帰属バイアスとは?相手の言動に敵意があると解釈する心理 5 社会的比較理論とは?人が他人と比較をする心理 6 心理学とは何か? 7 援助行動モデルとは?人が緊急事態から援助行動を取るまでの過程 8 傍観者効果とは?困っている人がいても見て見ぬふりをする心理 9 自己責任とは?自業自得だと助けようとは思わない心理 10 アッシュの同調実験とは?人が多数派に流される心理 11 集団凝集性とは?集団を維持、発展させるためには欠かせない要因 12 ミルグラム実験とは?残酷なことでも権威に従う心理

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